講演者インタビュー「ビッグデータから見えてくる意外なこと」 クックパッド株式会社 齋藤 貴生 氏【1/3】

クックパッド株式会社
マーケティングサポート事業部 部長 齋藤 貴生 氏

齋藤様には、2018年のマーケティング総合大会で「ビッグデータでひもとく今日の食卓事情と、これからのマーケティング」をテーマにご講演いただきました。大きな反響があったこの講演について、その後の反応について伺いました。

ビッグデータから見えてくる意外なこと

――昨年のマーケティング総合大会の講演を引き受けていただいた理由を教えていただけますか?

実は、ビッグデータを扱っている私たちクックパッドとメーカーの皆様では、消費者に対する認識の相違があるのではないかと、以前より感じていました。なぜなら消費者ニーズが、メーカーの皆様に正しく伝わっていないのではないかと感じていたからです。そのことをたくさんの方に伝える事ができればいいなと思い、講演をお引き受けしました。メーカーの皆様は普段消費者と直接の接点があるわけではないので、把握しきれていないというのが理由だと思っています。

一例を挙げます。例えば「作り置き」です。「時短簡便」の流れで「作り置き」のニーズが高まっていますが、「作り置き」は働く主婦が求めているレシピだと思っている方が多いと思います。しかし、実際は違います。クックパッドのデータを調べてみると、実際は働く主婦ではなく、専業主婦が圧倒的に検索をしています。働いている主婦が求めていると考えがちですが、現実には違うわけですね。それは我々にとっても、大きな発見でした。

働く主婦はいつも忙しいので、その日その日の家事や仕事をなんとかやりくりしています。従って、休みの土日ぐらいは何もしたくない。外食したり、お店で惣菜を買ったりして、料理そのものをしたくない、というのが現実ではないでしょうか。そのような消費者行動はデータを通じて、冷静に分析してみないとわかりません。我々もデータを見るまではわからなかったわけで、メーカーの皆様は私たち以上に消費者の行動を拾いにくいと思います。そのことをどこかで伝えられれば、と思いました。

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