企画委員インタビュー「一番大事なことはオーナーシップ」 昭和女子大学 藥袋 貴久 氏【2/4】

昭和女子大学 グローバルビジネス学部 ビジネスデザイン学科 学科長 准教授 藥袋 貴久(みないたかひさ) 氏には企画委員としてマーケティング総合大会にご参画いただいています。
学術的見地からマーケティング総合大会についてお話いただきました。

一番大事なことはオーナーシップ

昭和女子大学 グローバルビジネス学部
ビジネスデザイン学科 学科長 准教授
藥袋 貴久 氏

―― 学生にマーケティングを教える上で大切にしていることは?

昭和女子大学は、2013年に経営・経済を学ぶビジネスデザイン学科を創設しました。
毎年、多くの学生がこの分野に興味を持ってくれており、従来の女子大のイメージを刷新する新しい市場を開拓できたのではないかと考えています。

近年、女性活躍社会の実現が言われていますが、残念ながら課題は山積。現実問題として女性が社会に出て実務に携わると、ライフステージの中でさまざまな障害にぶつかることになります。
そうした壁をどのように乗り越えて、自立した個として自らのキャリアを形作っていくかを示していくことも、女子大の重要な使命であると思っています。

ゼミでは、プロジェクトと称して、企業の方々にご協力いただき、商品・サービスの開発や販売促進策の提案など、現場の課題解決の一端を、現在進行形のかたちで経験できるよう工夫しています。
学んだ知識を現場に活かすだけでなく、現場で必要とされる知識も学んでいくことが大事で、そうした実践的な学びのサイクルを身につけてもらうことが目的です。

企画やマーケティングという職種は、花形のイメージがあるようで、この仕事に憧れを抱く学生もたくさんおります。
しかし、実際に仕事をしてみると、企画を実現させるために、地面を這うような地道な活動をしなければいけない場面もある。
ままならない日常の中で、明日訪れるかもしれないブレイクスルーのために、人知れず教養を深め、知恵を磨き続ける常に未完成な日々。
それに耐えていくには、強い意思と気概が必要になります。そんなことも伝えていけたらと思っています。

私はいつも学生に「マーケティングで一番大事なことはオーナーシップを身につけることだ」と言っています。
つまり、「当事者意識を持て」ということです。仕事は自分一人だけではできません。
社内外の仲間もそうですし、そもそもお客さんは自分ではない。相手の立場に思いを致して、ものを考えることが常に求められます。
「この問題は私の問題で、私がなんとかしなければいけない」と思うことがすごく大切なのです。

リーダーシップの重要性という観点からも、カギになるのはオーナーシップだと思うんですね。
自分の視点を自在に移動させることができると、マーケティングの仕事は各段にやりやすくなるし、構図が描けるようになる。
それを学生のうちに経験し、身につけてほしいと思っています。

マーケティング総合大会の企画委員会では、委員の皆さんや講演者の方は組織やチームを背負っておられて、「是非とも現場に還元できる内容にしなければいけない」という強い思いを持って参加されています。
毎回交わされる地に足がついた議論から、私も学ばせて頂くことがたくさんあります。
大学教員という私の立場からすると、マーケティングの世界で次世代を担う若手を育成するのが使命だと思っています。

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