企画委員インタビュー「新しい市場をつくるためのマーケティング」 昭和女子大学 藥袋 貴久 氏【1/4】

昭和女子大学 グローバルビジネス学部 ビジネスデザイン学科 学科長 准教授 藥袋 貴久 氏には企画委員としてマーケティング総合大会にご参画いただいています。
学術的見地からマーケティング総合大会についてお話いただきました。

新しい市場をつくるためのマーケティング

昭和女子大学 グローバルビジネス学部
ビジネスデザイン学科 学科長 准教授
藥袋 貴久(みないたかひさ) 氏

―― 先生のご専門について教えていただけますか?

マーケティングの分野は非常に幅広いのですが、私は特にマーケティングにおける新規市場開拓を研究してきました。
新しい市場は社会との関わりによって生まれてきます。例えば、規制下にある産業分野や公共部門が担ってきた分野が自由化によって解放されると新たな市場が生まれます。
私はそれを「ソーシャルなマーケティング展開」と呼んできました。
今は大学におりますが、かつて私も企業に勤めていて、医療・福祉分野など、社会の変化を先導するような新たな市場を開拓することがチームの主なミッションでした。

当時はまだ90年代でインターネット社会の草創・発展期でしたが、私は情報通信企業に勤務していました。
高い技術はあるのだけれど、それを使って何ができるか、何が起きるかというのが、リアルな実体としてまだはっきりしていませんでした。
そんな状況の中で、誰と誰とを結びつけ、そこで何をなすかを構想し、実践例を積み上げることで市場の創造に取り組んでいたんです。

新規市場を作るためには、お客さんに働きかけるだけではなくて、時として社会的なルールを変えていくということにも挑戦していかなければいけない。
そうすることで初めて新たな市場が見えてきます。
一方、新しい技術がなくても、今ある技術の活かし方を変えることでも、全く新しい市場をつくることができます。
こうしたダイナミズムをずっと追いかけています。

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