企画委員インタビュー「異業種に学び、自らを知る。チーム全体のマーケティング力向上のきっかけに」 武田薬品工業株式会社 魚住 明広氏【3/3】

武田薬品工業株式会社の魚住 明広さん(ジャパン コンシューマー ヘルスケア ビジネスユニット マーケティング部 マーケティンググループマネジャー、2016マーケティング総合大会企画委員)を訪問しました。
マーケティング総合大会についてインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)

「成功を牽引した人と自分たちの差異を感じてほしい」

Q.マーケティング総合大会で学んで欲しいことは?

どんな仕事でもそうだと思うのですが、「考え方」「熱意」「能力」でその成果が違ってきます。
大会の事例を聞いて、「今の自分には何が足りないのか」「何をキャッチアップしていかないといけないのか」を感じてほしいと思っています。

大会では、熱意が成功を導いた事例が聞けます。「結果が出るまでやめない」「失敗してもやめない」ことの重要性、そこを実感を持って聞いて欲しいですね。

成功を牽引した人達はいかに「考え方」「熱意」「能力」が凄いのか。
自分たちには何がどれだけ足りないのか、この部分を感じとってもらったらいいなと思っています.

Q.外部の企業さんと自分たちを照らし合わせることで、見えてくるものがあるということですね。

我々、OTC医薬品業界では、商品の発売には認可が必要になります。
新商品を企画してから上市するまで、どんなに早くても3年ぐらいかかり、時間軸がすごく長い。

また、ロングセラー商品が多い市場で、お客様はブランドを頼りに購入いただくことが多く、なおかつ、医薬品ですから、そんなに頻繁に購入するものではありません。
お客様の購買機会も少ないわけです。

ロングセラーブランドが強く、購買機会も少ないため、変化に時間がかかる市場です。
そして新商品の発売にも時間が必要ということで、変化の激しい時代にあっても他業界のようなスピード感がありません。

大会で発表される企業さんはスピード感があり、競争が極めて激しい市場競争を勝ち抜いてこられた事例がほとんどです。
異業種に学ぶという意味で、メンバーにはそのスピード感や危機意識も感じて欲しいと思います。

「マーケティング総合大会は、ロングセラーのセミナー」

Q.マーケティング総合大会の企画委員会に参加してのご感想は?

個人的にも色々な刺激を受け、凄く勉強になっています。
企画委員の皆さんは第一線で活躍をされている方々で、業界も多種多様ですし、各社の最新事例や問題意識も聞けますので、我々の業界の中だけでは気づくことができない事や時代の変化を学んでいます。

Q.マーケティング総合大会のプログラムで今後、聞いてみたいものは?

前々回にネスレさんの「ネスカフェアンバサダー」の事例発表がありましたが、あれは目から鱗でした。
メーカーが全然違うカタチであのようなビジネスを展開されたというのは、凄いなと思いました。
あのような、経営を引っ張っていく新しいビジネスモデルの創出や、成熟市場でイノベーションを起こした事例がまた聞いてみたいですね。

また、セッションの中身としては、きれいな成功ストーリーよりも、そこに至るまでの小さな失敗や苦労した過程が聞きたいですね。
個人的にはそこに学ぶことが多いと思っています。

Q.大会に参加された方の感想は?

セッションの2事例の組み合わせでは「こっちは聞きたいけど、こっちはそうでもない」という声をメンバーから聞くこともありますが、実際に参加した感想を聞くと、期待していなかった方が良かったということもあるみたいです。

そういうこともあるので、片方だけを聞いて帰ってこないようにとは言っています。
マーケターは、いつも機会を探求しなければいけませんから(笑)。

Q.今後、マーケティング総合大会に期待することは?

次回52回目の開催になるわけですが、この大会はマーケティングのセミナーではまさにロングセラーですので、今後もその価値を高めてずっと続けていただきたいということです。

そのためには大会として「守る部分」と「変えていく部分」を明確にし、マーケティング関係者のニーズに応えていくことが重要だと思います。
最新事例を取り上げながらも、一方で原理原則、ベーシックなところは押さえて、今までどおり継承していただきたいと思います。

本日はどうもありがとうございました。今年度のマーケティング総合大会もどうぞよろしくお願いします。

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