企画委員インタビュー「異業種に学び、自らを知る。チーム全体のマーケティング力向上のきっかけに」 武田薬品工業株式会社 魚住 明広氏【1/3】

武田薬品工業株式会社の魚住 明広さん(ジャパン コンシューマー ヘルスケア ビジネスユニット マーケティング部 マーケティンググループマネジャー、2016マーケティング総合大会企画委員)を訪問しました。
マーケティング総合大会についてインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)


「需要を作り出すために、マーケティング部門が重要視していることとは」

Q.魚住さんの業務内容は?

薬局さんやドラッグストアさんで販売をしている市販の医薬品、業界では「OTC薬品」と言っているのですけれども、その国内マーケティング部門として、商品企画から販売促進までの全般を担当しています。

Q.業務における課題は?

日本国内を対象としたマーケティング部門ですので、人口の減少が挙げられます。
黙っていても市場がシュリンクしていく中で、いかに売上を成長させるのか。これが最大の課題です。

Q.そのような課題に対して、どのような取り組みをされていますか?

需要は購買人口と購買能力、購買意欲の掛け算です。
購買人口や購買能力は我々ではコントロールできませんから、それらの変化を見据えた上で、いかに購買意欲を上げ、需要を拡大させるかに尽きると思います。

顧客の購買意欲を高めるには、マーケティングの果たす役割が大きいですから、マーケティング機能の質を向上させ、事業の拡大をリードしていかなければいけません。

マーケティング部門には営業から異動になることが多いのですが、マーケティングの業務はその経験だけですぐにできるものではありませんから、人材育成は重要です。

私も営業からマーケティングに異動したので、その点はよくわかります。
コンシューマー事業においては、当たり前ですが「顧客が中心である」ことを起点に、実効性のあるマーケティング戦略の立案と推進を担える人材が必要になります。

人材育成においては日本能率協会さんのマーケティング関連の公開研修も利用させていただいています。

Q.マーケティング部門に異動になった人材が学ぶべきことは?

営業から異動してくる場合、マーケティングリサーチの経験がないので、一番苦労するのはマーケティングリサーチのリテラシーをどうやって上げるかになりますね。

そのスキルをしっかり身につけておかないと、気持ちはお客様を向いていても、唯我独尊のような思い込みに陥ることもあります。
お客様を知るためにリサーチの重要性を理解することが必要だと思います。

Q.市場の変化をリサーチで掴んでおかないと、先ほどお話された購買意欲を上げるためのアクションができないですよね。

そうです。
お客様の立場で「自分はこれがいいと思う」という仮説は出せると思います。

しかし「本当にそうなのか」という検証の部分でどうしても調査が必要ですし、あるいは仮説を構築する時も自分のアイディアだけではなく、お客様に関わるファクトを押さえておくことで、考えを深めることができます。

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