企画委員インタビュー「マーケティング総合大会は、本音で語る大会にしたい」ライオン株式会社 永井 隆志氏【3/3】

ライオン株式会社の永井 隆志さん(ヘルス&ホームケア事業本部 ビューティケア事業部長、2016マーケティング総合大会 企画委員)を訪問しました。
マーケティング総合大会についてインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)

戦略は、常に見直しが必要

Q.課題は、どのようなことでしょうか?

課題というか永遠の悩みなのは、業界他社との競争ですね。

ブランドパワーを高めていく上で、競合への視点は見落としがちなんです。
ものづくりに意識が集中してしまうと、お客様は見ているんだけど、競合を見ていないという場合があります。
特許を取った凄い技術ができて製品化したら、競合他社もすぐに似たような商品を発売したということがよくあります。

そうなると当初の事業計画は、だいぶ変わってしまう。
だから、常に競合が何をしてくるかを見ていないと自分たちの立てたブランド戦略はうまくいかなくなりますね。

Q.ヒット商品を生んでも、安心できないということですね。

ひとつのブランドでヒットするとラインエクステンション(すでに確立している製品のブランド・ラインに別の種類の製品を追加すること)したくなるんですね。

私どもの商品「植物物語」も石けん、ボディーソープ、シャンプー、リンスと商品ラインナップを増やしました。
ラインエクステンションすると売上はどんどん上がりますが、逆に宣伝投資は分散していくんですね。

そうなると、ある商品では競合先にチャンスを与えてしまうかもしれません。

難しいですね。

常にマーケティング戦略は見直しを迫られます。
どの企業のマーケッターの方も同じようにご苦労されていると思います。

本音でズバズバ語ってくれる講演に期待

Q.企画委員としてだけではなく、大会へ参加者の派遣をいただく役割もしていただいていますね。

部会の中で総合大会の参加者に報告する場を設けています。

総合大会は、セッションの数が多いじゃないですか。
一人で何コマもセッションを聴講する人もいるし、同一セッションに弊社から何人も参加します。
聴講後には、それぞれの社員が記入したメモ書きを回覧させて、そのメモを見て更に興味があったら、参加者に話を聞くようにしています。

Q.参加の理由はどこにあると思いますか?

参加者の半分は競合の講演に興味があって参加していると思います。
他には、ビール会社さんなどの最終消費材のメーカーで広告媒体がTVCM中心の業界に興味があると思います。

我々に近い業界ですね。

Q.参加するセッションの数に制限は設けていますか?

制限していません。
興味がある研修にはどんどん参加するようにしています。

最終的に費用がどのくらいかかったかは確認しますが、基本は 「興味があるセッションにはどんどん行け」です。

Q.最後に、大会の講演者の方に期待することをお聞きします。

裏話をしていただける講演者の方が増えると、すごくいいですね。
私が今お話したように、どの企業さんもご苦労されて試行錯誤で取り組んでいらっしゃるのではないかと思います。
失敗もされていると思うんですよね。

確かに同じ業界の競合先の会社さんが参加されていて、ノウハウを話しにくい面もあるとは思いますが、そのやり方をそっくり真似しても同じように成功はできません。
お客様は変わっていくし、市場環境の全てが変わっていきますから。

ブランドをどのように強くしていくかは、それぞれのブランドのポジショニングとも関係しますしね。

ですから、この大会では本音でズバズバ語ってくれる方が更に増えて欲しいと思っています。

お話しする時は是非、本音トークも入れて、マーケティングの定石でない部分も紹介して欲しいですね。
「マーケティング総合大会は、本音で語る大会」となればいいなと思います。

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