参加企業インタビュー 「これからのマーケットを見据えた未来予測の場に」 第一三共ヘルスケア株式会社 田中巌夫氏【2/3】

日本能率協会(JMA)が開催するマーケティング総合大会。
毎年ご参加いただいている、第一三共ヘルスケア株式会社  田中巌夫氏に大会に向けてのお話を伺いました。

第一三共ヘルスケア株式会社
マーケティング部
田中 巌夫氏


興味のあるセッションを自由に選択できる社風

Q.そういった課題をお持ちになっているからだと思いますが、毎年、御社から多くの方にマーケティング総合大会にご参加いただいています。
田中さんも毎年、ご参加いただいているのでしょうか?

はい、参加しています。昨年は、資生堂様のプリオール、それにインバウンドということでアソビシステム様のセッションに参加しました。

Q.どのような目的でそのセッションを選ばれたのですか?

調査をしていると、回答率を人口で割り戻して、人口規模で見るということを行うわけですが、今の人口動態的に見ると、明らかにボリュームゾーンの年齢が上がってきています。

シニアに対してどのように取り組むのか。それに加えて、資生堂様は「プリオール」に関して思いきったコミュニケーションを行われたという印象がありましたので、その裏側をお聴きできればと思って参加しました。

実際に講演を聴いて、プリオールがアプローチできるターゲット世代に、調査会社のモニターが途絶えるくらいまで徹底して調査した、というお話は自分の業務に近いと感じました。

Q.ちなみに今年はどのセッションを選択されましたか?

今年は一つしか参加できないのですが、入山先生の「世界の経営学からみた日本企業イノベーション創出への示唆」です。昨年、話題になった入山先生の著書を読み、面白かったので、一度、直接お話を聞きたいと思ったのがきっかけです。

Q.社内ではセッションの選択にあたって、決まりなどはあるのでしょうか?

1人につき2セッション程度を自由に選択できます。どのセッションに参加するかを事前に問われないところが弊社の良いところです。1人2コマまでで自分の好きなものを選んでいいよ、と。

ロングセラーブランドを担当している社員が、ロングセラーブランドの事例を聴講するのは分かりやすいパターンですけれども、自分の業務との直接的な関係にかかわらずに興味のあるものを選択できるので、より自主的に参加することができます。

Q.田中さんご自身は参加する講演を選ぶ基準はあるのですか?

企業とそのテーマですね。2社単位のセッションですが、1社だけ興味があるということもあります。もう1社の方で気づきを得ることも、もちろんあります。聴講前後で何も得ないということはありません。一つでも二つでも気づきがあれば良いわけです。

今、マーケターが気になっている共通のポイントが見えてくる場

Q.マーケティング総合大会の魅力とは?

今ではマーケティングに携わっている期間が長くなりましたが、マーケティング部門に入って間もない頃はシンプルにいろいろな事例に触れられるということが、マーケティング総合大会の魅力だと感じていました。

最近は、自分でアンテナを張っていると入ってくる情報もあるのですが、1セッションで2社の事例を聴くことができるので、今のマーケターが気にしている共通のポイントに気づくことができるきっかけにもなっています。

「ロングセラーブランドの活性化」等、マーケティング総合大会で毎年取り扱っているテーマも大切だと思っています。一方で、個人的には今までこのような場に出てこなかった企業や業界のセッションに関心があります。これからですとAIについて興味があります。

Q.過去振り返って、成功事例から学ぶということもあれば、これからどうなるのかまだ誰も答えを持っていない先行的なテーマや動向がわかる講演も興味があるということですね。

実は、今年(2017年)は事務局もその点を心がけていまして、AIのテーマのプログラムも設けています。入山先生のセッションもそうですね。今までお願いしていなかった業種やテーマも積極的に取り込んでプログラムを企画しました。

「講演される企業様に変化がみられる」ということは感じていました。昔は、もっとメーカーが多かった印象があります。最近は流通やサービスなどバラエティに富んできていますね。

メーカー以外の事例が聞けるということも良いことだと思います。

Q.参加された後、社内で情報共有や報告は行っていますか?

記憶が鮮明な内に、簡単なレポートを作って部内に共有するようにという約束事はあります。参加メンバー同士でそれぞれの気づきをディスカッションすることもあります。少なくとも、ポイントと気づきをまとめて、全員がその情報にアクセスできるように徹底しています。

ディスカッションでは、ブランド担当同士でそれぞれの気づきと自社でも同じ視点で何ができるのかを検討するなどしています。

Q.実際にお仕事にマーケティング総合大会で聞いた内容が役に立ったことはありますか?

そのまま活用している感覚はありません。調査担当になり立ての頃は、資料のまとめ方とか調査結果の見せ方を参考にしたことはありますが、今はカッチリと活用するというよりは、いくつかある引き出しの一つとして留めています。

参加した講演の内容はスラスラと思い出すことができるので、そういう意味でいえば何かしら意味のある知見が自分の中に溜まっているのではないかと思います。

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